協会概要
アニマルウェルフェア国際協会では、動物との関わり方の最善策や
その実現のための方法を学び、考えます。
動物の飼育は、単に世話をして可愛がることだけでは十分ではありません。
「食べる」「寝る」というのは、 動物にとって幸せな状態ではなく、生きるために不可欠な条件が整っているだけです。動物と関わるうえで目指すのは、単なる生きるための条件をクリアするのではなく
「心身ともに健康で幸せな状態」を作り上げるということです。
これは簡単なことではありません。
たとえば、犬の場合、毎日のごはんを与え、散歩すればいいというのは、
もうひと昔もふた昔も前の飼育方法です。
犬の社会性を満たすような関わり方やさまざまな 心理的要求を満たす工夫が必要なのです。
動物に関わるうえで必要なことは、動物が持つ能力を活かし、
心身ともに健康で生きることができる状態にいかに置くかということです。
そのためには、動物がもつ行動や習性を学び、それらが発揮できるようにする必要があります。
たとえば、犬が必要とするのは、食性に合った良質なごはん、体力に応じた運動(散歩)だけではありません。
本来の習性を考えると、探索活動や仲間や飼い主との関わりの時間も必要でしょう。
そのためにできることとは、生活環境を豊かなものすること(環境エンリッチメント)や
飼い主との社会的関係性の向上(ハズバンダリートレーニング)といった方法があります。
これらの方法は、思いつきや直感で おこなうものではありません。
動物の習性や行動特性を学び、個々をよく観ることでかなえることができます。
なぜ、そこまで動物の立場にたって考えなければならないのでしょうか?
ひとつは、動物も人のように感情をもっている生き物だから。
もうひとつは、動物に関わるプロとして責任があるからです。
そうした責任を果たしていくためには、動物やその扱い方の知識に加え、動物や私たちが置かれた社会や時代による考え方やそれによるルールといったことに関する知識も必要です。
それは一層高度な判断と実践を進めることができるようになるうえで、不可欠なものとなります。
私たちが考えるアニマルウェルフェアとは、確かな知識を持って動物が心身ともに健康で幸せな生活するために人ができることを考え、実践していくという、科学的エビデンスにもとづく技術です。
アニマルウェルフェア国際協会では、
動物との関わり方の最善策やその実現のための方法を学び、考えます。
人の主観だけで考えるのではありません。
様々な方法のなかから、個体にあった方法を探す術を身につけます。
アニマルウェルフェア国際協会で得た知識は、
医療現場やトレーニング、家庭などあらゆる場面で活用することができます。
あなたが持つ専門知識にプラスすることで、より高度な配慮がとれるプロとして活躍することができるでしょう。
そして現場や動物にとり掛け替えのない存在になるでしょう。
アニマルウェルフェア国際協会では、ペット業界や畜産業界など各業界に特化した専門的なアニマルウェルフェアについて学ぶことができます。
あなた自身を進化させるために学んでみてはいかがでしょうか?
アニマルウェルフェア国際協会 会長
上野吉一
<上野吉一略歴>1960年、岩手県生まれ。1986年、北海道大学農学部卒業。1993年、北海道大学大学院文学研究科修了。1994年、京都大学より学位「博士 (理学)」を取得。1994年から北海道大学実験生物センター助手となり、2000年より京都大学霊長類研究所附属人類進化モデル研究センター助教授(准教授)、2007年より名古屋市東山動植物園企画官。戦後、獣医師以外で大学での研究者が動物園に移動する初めての事例となる。東山動植物園が進めている「再生計画」などで、新たな形の動物園の提案などをおこなっている。応用動物行動学会で評議員や新竹市(台湾)の市立公園(動物園)改修の顧問などを歴任。
<専門領域>動物福祉学、動物園学、比較認知行動学」

アニマルウェルフェアの目的
資格取得の意義について
目指すべき目標の理解を深めます
●3つの柱:身体、心、自然性
●5つの自由
●5つの領域
●身体的健全性、心理的健全性
社会状況の変化の理解を
深めます
●動物への配慮の必要性の上昇
●身体のみならず心への配慮の必要性
人と動物の共生社会実現の
社会的要求の理解を深めます
●ペット問題の解決
✓遺棄と殺処分
✓保護と飼育崩壊
●アニマルウェルフェアに配慮した畜産
✓GAP 制度の普及:世界での競争力
●展示動物のアニマルウェルフェア向上
✓世界の動向との調和
✓展示機能の向上
本協会は、様々な分野における専門家の先生方のご協力をいただいております。
役員の先生方をご紹介いたします。
現状へ対応するための適切な知識や技術を習得します
●動物倫理・アニマルウェルフェアの歴史
●社会思想としての
「アニマルウェルフェア」
●アニマルウェルフェアとしての
配慮の具体的方策
●アニマルウェルフェアの学習意義
✓情緒的な反応から、感情と科学による対応
✓科学的妥当性をもった愛護活動
動物の取り扱いや管理に関する
制度の理解を深めます
●動物の愛護と管理に関する法律
●動物の扱いに関する各種法律や指針、
基準等
✓動物の愛護及び管理に関する施策を
総合的に推進するための基本的な指針
✓家庭動物等の飼養及び
保管に関する基準
お問い合わせ
Animal welfare International organization
AWIO アニマルウェルフェア国際協会事務局
〒162-0042 東京都新宿区早稲田町83 SOビルB1F
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